拝啓、ノースポイントより

エースコンバットを自由研究するブログ

ロングレンジ部隊とは何ぞや2

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ロングレンジ部隊初出は、ミッション6のツーペア作戦である。

その時のロングレンジ部隊は、多くのメンバーの名称が不明であり、よって彼らがモブなんだが、後のランツァやスカルドと同一人物なのかは不明であった。

少なくとも戦闘中、確実に戦死者が出ていた事や、なんかランツァやフェンサーとかとは声が違う事からも、インシー渓谷でのロングレンジ部隊員の多くは作中にその後出ない、モブキャラだと思われる。

現状断言し得る、確定しているインシー渓谷からのロングレンジ部隊古参メンバーは、ワイズマン、イェーガー、フーシェンのみである。

後に戦死する事になるワイズマンを除き、これはそのまま灯台戦争の末期における「ストライダー隊」の編成へと繋がっていった。

セイレーンの歌作戦前に再編成されたロングレンジ部隊は、その誰もが有望な若者らしく、ロングキャスター曰く、灯台戦争を経験してその全員がエース級の実力を身につけたらしい。…ホンマか?

まあとにかく彼らはエリート集団なのである。

人種が国際色豊かっぽそうなのも特徴。

だがしかし、ぶっちゃけTACネームの命名規則やら、キャラクターの考察やらを行うのが難しい。それくらい情報量が足らん。

だからなんか情報のおかわりが欲しい。考察材料として。DLCとかで来ないっすかね。

 

 

 

部隊員紹介

 

WISEMAN

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

サイクロプス隊をロングレンジ部隊全体を指揮する中隊長。凄腕パイロットオッサン。

カウントを自分の2番機とし、作戦中ずっとあーだこーだと何かと口うるさく絡んでおり、また、カウントも何だかんだでいつの間にやらこのオッサンには懐いていた。

灯台戦争中盤においては、トリガーと並ぶエースとして、アーセナルバード破壊作戦ことドラゴンブレス作戦(Operation:Dragon Breath)などでその勇猛を馳せはじめ、トリガーとセットで「オーシアの二つ頭」などという二つ名で呼ばれるようになるが、しかしそれが彼の全盛期であり、人生のピークであった。

ファーバンティ攻略戦の際「部下や新入りがなんか活躍してるみたいだが、オレの本気だって凄いぞ!(意訳)」などと急に張り切り始める。それがケチのつき始めとなった。

TACネームの由来は英語で賢者、魔法使いを意味するWise manから。

ちなみに、Wise manのmが大文字のMになるとキリスト教の「東方の三博士」を表す意になる。

 

COUNT

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

懲罰部隊よりトリガーと共に抜擢され、懲罰部隊編入以後、灯台戦争終戦までのトリガーが投入される全ての作戦に列機として出撃した。

懲罰部隊のフランカーDより数週間でイーグルへと機種転換を成し遂げ実戦に赴いたという、現実で考えると実に化け物じみた能力の片鱗を覗かせている(元々正規軍時代、イーグルが搭乗機だった可能性もあるが)。

 TACネームはCountは、英語で数(撃墜数)を「数える」と貴族称号「伯爵(伯)」を掛けた言葉遊びによるもの。

ただし、SOL隊との戦闘中「騎士団を気取りやがって」「本物の貴族のつもりかよ」「よし、ならこっちはガンマンだ、堕としてやる!」などど嘯いているので、本当に「貴族ではなかった」ようだ。

また、「Count(伯)」の由来であるラテン語「Comes」は「君主の随行員」「共にいくもの」という意味を持つ。

しばしば、サイクロプス各員が後方配置中でも1人ストライダー隊へと駆り出されて戦闘へと参加し、劇中後半からのロングレンジ部隊の作戦にはトリガーと揃って出撃、皆勤している。

作中ワイズマンよりの「無人機からの防衛には戦える奴が必要だ(=お前は無人機とも互角に戦える実力の持ち主なんだ)」という、「他者からの承認」を得てからは性格が丸くなりはじめたが、しかし今度は私語が更に騒がしくなりはじめた。

一応、その後は見栄を張らなくなったし、撃墜数のサバも読まなくなった。

ワイズマン亡き後は、ストライダー2番機として活躍し、彼は灯台戦争を通してトリガーと最も長く"共に飛んだ"パイロットとなった。

余談だが、重要なとある疑惑がある(ない)。

 

FENCER

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

サイクロプスの影の薄くて特徴が無い人。

ストーンヘンジ防衛戦で被撃墜。

ファーバンティでも被撃墜。

それら全てからベイルアウトし生還していると言う実はかなり凄い男。

TACネームの由来は、そのままフェンシング選手のフェンサー。

アーチャー、ソーズマンの流れをくむ、オーシア軍にありがちなTACネームを持っている。

実は結構な実力者らしく、ワイズマンには深く信頼されていたとかなんとか。

最終的にはサイクロプスを纏める一番機となっており、補充されてきたテイラーの面倒を見るなど、箇所箇所で頑張っていたりする。

 

 

HUXIAN

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

ロングレンジ部隊の紅一点。

口が悪くて、手が出るのも早いらしい。

度々カウントと絡んだり、エレメントを組んだりしている。

ストーンヘンジ防衛戦で被弾し撤退するが、ファーバンティまでには帰ってくる。

当初はサイクロプス4だったが、ワイズマン亡き後は、ストライダー4としてストライダー隊に加わる。

実はイェーガーと並んで、インシー渓谷時代から戦争終結まで確実にロングレンジ隊員に在籍して戦っている古参メンバーである。

最後までストライダーにいた事からも、かなりの実力を持っているパイロットらしい。

また、スラム出身で努力でパイロットになったと泣ける過去を持つ他、仲間意識も強いらしい。

たしかに、インシー渓谷の戦闘中、ロングレンジ部隊中最も口うるさく味方の後方注意(ストライダー3!後ろつかれてんじゃねえ!)やらミサイル注意(サイクロプス1!後方!ミサイル!)やらを促すセリフを連発してる所からも、それが伺える。

戦闘中でも、よく周りが見えている模様である。

TACネームフーシェンは中国語で狐仙(仙狐)を意味する、日本で言うところの妖狐。

流石に人を女狐呼ばわりは余りにも酷すぎるから、恐らくは狐仙の持つ「占術」と「周りが見えている」と言うのを掛けてこの様なTACネームになったと考えられる。しかし、実際の所は正直不明。

 

TAYLOR

ワイズマンが死んだ後、数合わせとしてサイクロプスに投入されている。

彼が元からLRSSGの予備搭乗員だったのか、他の部隊から引き抜かれた身なのか、つまり彼の出自は色々と不明であったりする、

灯台戦争最終盤のカオスな戦場の中、エリート集団と一緒に激戦に投入されるという、とんでもない目にあっているとあう悲運な人。

顔写真は無いが、声から判断するに、年若いパイロットなのだと考えられる。

TACネームは、元々は「洋服の仕立てなどをする人」を表すtailorという言葉が変化したもの。

ドイツ語だったら近い意味で、「シュナイダー」となり更にカッチョ良くなったのに、惜しい気がするが、それだとまたベルカ系が増えてしまう。

 

TRIGGER

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何故か急遽ストライダー隊を預かる身となった、元懲罰部隊のパイロット。

ロングレンジ部隊最大の問題児でもある。

F-15Cによって統一された編成を乱し、輜重兵、整備士、作戦担当士官や参謀達を悩ませる。

さらに、実戦においても一番機の癖して僚機に指示を出さずに一人で勝手に暴れまわるという、最後の最後まで天上天下唯我独尊を地でいく傍迷惑な奴だった。

2019年現在、ミハイを打ち倒した彼は、事実上大陸 陸最強のパイロットとしてユージアの空に君臨している。

 

SKALD

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

ストライダーにやってきたトリガーをいびって怖いにいちゃん一号。

ストーンヘンジ防衛戦で被撃墜したが脱出。

ファーバンティまでには帰ってくるのだが、それまでは暫くカウントがストライダー2となった。

TACネームは、現実世界の9世紀〜13世紀の北欧で詠まれていた韻文詩、スカルド詩に由来するのもの。

スカルド詩は、その時代の王や戦士を主題として取り上げた詩であり、それを詠む人は宮廷に仕えたり、仕えた王の活躍をよく詩にして詠んだという。

言葉の持つニュアンスは異なるが、カウントと同じ様にして、君主に仕える立場を暗示させられるキャラクターではある。

短い間だがトリガーの二番機を務める事を暗示するTACネームなのだと思われる。

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出展:ACECOMBAT 3 electrosphere 公式ホームページ CHARACTER PROFILE より

別に彼はキースでは無いし、挟まりもしない。

 

JAEGER

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

何かあるたびに息子息子な子煩悩お父さんパイロット。劇中キャラの中で、唯一TACネーム=苗字疑惑があると同時に、やたらと作中意味もなく息子*1発言を繰り返し強調しまくっている事から、様々な疑惑を抱えているが、どうやらマジで息子はアヤツだったらしい。

4 Gamer.net

エースコンバット7」の“攻めた”要素はなぜ生まれたのか。河野一聡氏&下元 学氏に開発の裏側を聞いた 2019/03/16 

https://www.4gamer.net/games/369/G036985/20190304062/

部隊内ではワイズマンに並ぶベテランにして、実質部隊のナンバー2。

面倒見が良く、また部隊内の新人教育を担当する。

ワイズマン亡き後、身を寄せていた基地の司令官が使い物にならなくなった後は、ロングレンジ部隊全体をまとめ、ブリーフィングの進行をも担当する為に、ほとんど彼が部隊を纏めているような状況だった。

ここまでみるとマトモな人そうだが、劇中後半では、自己防衛の拡大解釈を建前として、物資強奪を目的とした非公式作戦("これは個人的な作戦だが"などと嘯いている)を企画立案そして扇動し、ロングレンジ部隊による、エルジア領某都市部への爆撃侵攻を実施させている。

依然戦時中であり、敵の国の一地域に過ぎないとは言え、民間人が多数の市街地への爆撃を独断で実施させたわけなのだから、戦後処理が地味に心配案件である(政治家あるいは軍内において、難癖を付けてくる人は居そう)。

それをことなげに行う手前、このオッサンも結構潜在的な問題児なのかもしれない。

TACネームのイェーガーは「猟師」「猟兵」を意味するドイツ語の名字や名詞が由来する。

ベルカ公国では、多くの固有名詞にドイツ語が用いられており、おそらく公用語であるベルカ語=現実世界のドイツ語であると考えられている。

これらを加味すると、イェーガーはベルカ系オーシア人であったという疑惑が浮上する。

彼のルーツや出自が、オーシア軍内での出世が遅れた(年齢の割に出世できてない)理由としては辻褄が合っているが果たしてどうか。

イェーガーが実際にそうかは不明だが、少なくとも、ベルカ戦争やらベルカ事変を経験したオーシアがベルカ人に対して、思うところは少なからずありそうではある。

もしかしたら苦労していたのかもしれない。

 

LANZA

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出展:ACECOMBAT7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介より

ストライダーでトリガーをいびって来る、怖い兄ちゃん二号。

口癖は「わーお」らしい。

TACネームはスペイン語由来で「槍」または人命で「高貴な」を意味するlanza。

彼もまた、アーチャー、ソーズマン、フェンサーの流れを汲んだTACネームだと考えられる。

しかしそのままのランサーだと「ユージア大陸紛争」での某部隊*2に被るので、このような変化球を投げてきたと思われる。

TACネームに従えば、サピン王国(ストレンジリアルで現実のスペインに相当)にルーツがあると思われるサピン系オーシア人なのかもしれない。

ある意味ではヒスパニックがモデルとも考えられる*3

オーシアには陸伝いで国境がサピン王国と隣接している。

2019年においては、オーシアには国境を超えてサピン人や、南のレサス人共が押し寄せたりして、国内では社会問題が生じてたり、大統領が壁を建設しようとしたりで、大変なことになっているのかもしれない。

当初ストライダー4だったが、ワイズマン亡き後はサイクロプスに異動している。

カウント、イェーガーに次ぎ、フーシェンとどっこいぐらいの長さでトリガーと一緒に戦っていた。

 

 

まとめ

結局多くの事柄が、謎のベールに包まれたロングレンジ部隊。

このエントリーに記載した事項の半数以上が、ゲーム内情報やら公式発言やら、それらから得られた規則性を基にした推測(もはや妄想でしかないものも多々)でしかない事を悔しく思う。

ゲームを終了してみると、ロングレンジ部隊は部隊替えの多いトリガーにとっての「孤独」感を増大させる要素であると共に、最終的にはカウントによって「救い」が用意されている部隊でもあった。

というか舞台装置としてはカウントを引き立たせるというか、カウントの為の部隊であったような気もしないまでも無い。

カウントの承認も成長もそしてその結果も、全てはこの部隊で成されていたのだ。

まさしく「7」はカウントの為の物語でもあったわけだ。

しかし仮にそうであった場合、一つの問題が浮上してくる。

PV時点から余りスポットの当てられなかったカウントが、ここまで作中持ち上げれる理由とは何だろう。

最後まで真の僚機に恵まれず「地に堕ち一人になってしまったミハイ」と、「カウントと言う理解者を得て空を飛び続けるトリガー」という対立構造を作る材料にしては、彼に対してのスポットの当てようが余りにも強すぎるような気がする。

 

 

何故、本来ただの脇役に過ぎないカウントに対して、ここまでスポットが当てられたのか。

 

 

一体カウントは何者だったのか。

 

もしや、カウントは今後のエスコンシリーズにおいて、大きな影響を与える存在に成長していくのだろうか。

 

まさかとは思うがカウント、お前まさかヒゲとかお前お前。

 

 

 

 

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出展:ACECOMBAT 3 electrosphere 公式ホームページ CHARACTER PROFILE より

 

 

 

思ったより似てなかった。

 

 

画像引用

出展一覧

ACECOMBAT 7 SKIES UNKNOWN 公式ホームページ COLUMN キャラクター紹介

https://ace7.acecombat.jp/clm/column03.php

ACECOMBAT 3 electrosphere 公式ホームページ CHARACTER PROFILE 

https://www.bandainamcoent.co.jp/cs/list/acecombat3/page03.html

 

*1:レナはフランカ―に乗れていいよなあ。f:id:standardsalvo:20190308230419j:image画像出展はACECOMBAT 3 electrosphere 公式ホームページ CHARACTER PROFILE より

*2:行くぞ!ランスチャージ!!

*3:ヒスパニックは厳密にいえば、スペイン語話者であるメキシコ人やらキューバ人だけども