FG飛行隊とは何ぞや
憶えているだろうか。
君は憶えているだろうか。
懐かしき名前の数々を。
ノッカー。
ブラウニー。
クラウン。
スカイキーパー。
フットパッド。
ボガード。
そしてファウン。
彼らはトリガーと共に戦争の序盤を戦った、硬くてアツい絆で結ばれた戦友たちだ。
数々の戦場や地獄を共に駆け抜けた僚機たち。
運命を共にした朋友。
そう、彼らは愛すべき仲間達。
忘れる筈などは無い。
当然、憶えているだろう。
いや誰やねんそいつら。憶えとらんわ。
彼らは、最初の3つだか4つだかのミッションを共に戦った、俗に言うIUN国際停戦監視軍(以下、IUN-PKF)の下っ端どもである。
実は、愛着すらわかねぇ、名前すら憶えてねぇ状態なトリガーの方が多いんじゃなかろうか。
スカイキーパーや、ブラウニーのおねいさんなんかは記憶に残ると思われるが、フットパッドとかボガードとか、まずファウンて何?いた?的な人の方が多いと思う。
とにかく、彼らはキャラが薄い。
筆者は、エスコン7を発売日に買った当初、多量の酒と極度の寝不足で判断能力が減衰した状態で初見プレイに臨んでいた。
よって、キャラがやたら被っていた(オッサン、おデコ、将来ハゲそう)"クラウン"と"イェーガー"が概念として謎の融合を開始したせいで「オメー、俺が懲罰部隊にぶち込まれている間に出世しやがって、しかも子供なんか作っていたのか」とイェーガーに対して謎の勘違いと疑念、そして極度の不信感を抱きながら灯台戦争を闘い抜き、気づけば終戦を迎えていた。
2周目に「コイツら別人じゃねえか」と気付いた時の衝撃は筆舌に尽くしがたいものがある。
この衝撃を文章で伝えられないもどかしさを感じながら本項を執筆している。
まあすごくどうでもいいけど。
流石にクラウンとイェーガー混同するアホなんてそうはいないだろうが、何人かはキャラを掴みにくかったし、名前を憶えられなかった。
彼らは、メイジ隊やゴーレム隊、それらを纏めたフォートグレイス飛行隊として一緒に戦ったものの、トリガーが懲罰部隊に飛ばされてからは以来すっかりご無沙汰になってしまった。
彼らは中盤からの重要局面には、何ら関わり合いの無いキャラである。
だがしかし、キャラとしてせっかく作られた訳だし何か調べれば深い意味があるかもしれぬと、考察を決意したのだった(しかし意味は無かった)。
よって本項では、メイジ隊並びにゴーレム隊、フォートグレイス飛行隊の面々について調べていきたいと思う。
目次
フォートグレイスとは
フォートグレイス(Fortgrays=灰色の砦)とはユージア大陸東の果て、中立国ノースポイントの真南に位置する、幾つかの島々で構成された地域の事である。
計四つの島で構成されており、その内の一つには大きな軍港施設と飛行場が存在する。
また、海域全体に巨大隕石ユリシーズの破片が衝突したと思わしき跡がそこかしこに見られる。
馬鹿でかい「ニューマン・クレーター」の他、過去フォートグレイスで最も栄えていたとされる北部の島、そしてその成れの果ての廃墟など、これらはなんとなく「04」の全ての始まりの地であるニューフィールドを想起させる。
フォートグレイスにまつわる歴史はほどほどに深く、ストレンジリアルの表舞台に名を表す最初の出来事は1994年(多分)だ。
統合軍(同盟軍)の進撃を阻止するべく、クーデター軍の空母機動部隊がうじゃうじゃと集結し、スカーフェイス隊との大激戦の舞台となっていた*1。
ちなみにこの時のフォートグレイスでは「7」において見られるような、その特徴的な島の外見を見ることは出来ず、島が無秩序に点々と広がる海にしか見えなかったりする*2。
次にその名が現れるのは、1996年の極東(ノースポイント、フォートグレイス)にて活動していたFCU*3の第六艦隊の旗艦が、この島と同名の空母である「フォートグレイス」だったというニュースである。
しかし、この空母のフォートグレイスは綴りが「Fort grace=恵の砦」なので「Usea today」の筆者が誤植したか、そうでなければフォートグレイス島と縁も所縁もない艦である可能性もあったりするのだけれども。*4。
ちなみに、残念ながら「04」においてはフォートグレイス島そのものの姿を拝むことは出来ない。が、既にこの時点でユリシーズ落着を受け、ニューマンクレイターは形作られているだろう。もし行ける事が出来たのであれば、あの特徴的な形の島を見ることが出来たものと思われる。
そこから更に時を経て、2014年に自由エルジアを名乗るテロリスト集団とIUN-PKFが戦っていた時期には、メビウス隊やオメガ隊など、ノースポイント*5から派遣されていた飛行隊が、国際停戦監視を名目としてフォートグレイスに詰めていたようだ。また、空母アルバトロスを中心とした空母打撃群がこの時期には既に活動している。
2019年には、メイジ隊やゴーレム隊などのオーシアからの飛行隊や、これまた空母"アルバトロス"を中心とした空母打撃群などが、国際停戦監視を名目としてユージア大陸の平和を守るべく活動している。
また、灯台戦争(第二次大陸戦争)においては、IUN-PKFに残された数少ない戦略的要地だったらしく、「04」におけるニューフィールド島と同じく、対エルジア戦争の反撃の要としての役割を担ったようだ。
国際停戦監視軍フォートグレイス基地
エルジア勢力に埋め尽くされたユージア大陸内で、残存している数少ない軍事施設の一つ。
事あるごとに争いごとに巻き込まれたり、エルジアとの戦いの際にも深く関係していたりと、この島々はまさしくフォートの名前に相応しく、戦に縁とゆかりのある土地と言えよう。
ちなみに、2030年頃からはここら一帯は多国籍企業体ゼネラルリソース(General Resource LTD)によっての支配がなされているようだ。
フォートグレイス飛行隊
2019年には、主にオーシア国防軍の幾つかの部隊がここで活動している。
彼らはIUN指揮下の下部組織、IUN-PKFに組み込まれ、国際停戦監視の任に就いている。
そして灯台戦争では、そのまま同戦争の対エルジア作戦の尖兵として、数々の諸作戦へとあたった。
先にならって、エルジア軍の蜂起に対する即応部隊としての役目を果たしたわけである。
劇中登場する代表的な部隊としては、ゴーレムとメイジの二小隊が挙げられる。
オーシア国防空軍 第506戦闘攻撃飛行隊‟ゴーレム”
Osean Air Defence Force 506th Fighter Attack Squadron "Golem"
国籍 | オーシア |
軍籍 | おそらく空軍 |
任務 | 対地・対空攻撃 |
基地 | フォートグレイス |
テールコード | FG |
作戦機 | F/A-18F |
主な戦歴 | 灯台戦争など |
オーシア国防空軍第506戦闘攻撃飛行隊「ゴーレム」とは、オーシア国防空軍、IUN-PKFの戦闘攻撃飛行隊である。
「ACES at WAR a history」によれば、本部隊は「戦闘攻撃飛行隊」にも関わらず、何故か空軍管轄内の部隊となっているという説明が面倒な部隊でもある。
そもそも「戦闘攻撃飛行隊(=Strike Attack Squadron)」とは(オーシアのモデル国とされる、アメリカ軍の編成に習えば)海軍所属の対地・対空戦闘を行う戦闘機を主軸とした部隊名称、ようは海軍なのだ。
しかし「Fighter Attack Squadron」とは海兵隊が所持する航空部隊だ。その名が示すのは海軍では無い。
早い話、オーシア国防空軍第506戦闘攻撃飛行隊"ゴーレム" (Osean Air Defence Force 506th Fighter Attack Squadron "Golem")の一連の文字の羅列には、空軍海軍海兵隊全ての意味が内包されており、つまるところ軍所属欲張りセットとなっているのである。
これでは名前からどこの所属かを判別する事は難しい。
例えば、オーシア国防空軍第616戦闘攻撃飛行隊「ガーゴイル」(Osean Air Defence Force 616th Strike Fighter Squadron "Gargoyle")は、海軍仕様機である「F-14D」を空軍で用いる部隊である。
この法則に則れば、F/A-18Fを空軍で運用する、オーシア国防空軍第506戦闘攻撃飛行隊"ゴーレム" (Osean Air Defence Force 506th Fighter Attack Squadron "Golem")が成り立つだろう。
これは、F/A-18Fが、海兵隊仕様機として導入されたのであればの話だが。しかしそもそも、このスーパーホーネットは海兵隊の機体では無いので、よってこの法則も成り立たないのだけれども。
結論から言うと、これらオーシア国防軍の航空機部隊の編成や管轄については、どう考えても迷宮入りで終わる。
正直よくわからないとしか言いようがない。
とにかく、オーシア国防空軍第506戦闘攻撃飛行隊"ゴーレム"とは、オーシア国防空軍かつIUN停戦監視軍(IUN-PKF)所属の戦闘攻撃飛行隊であり、F/A-18Fを運用し対空対地両方に対応した部隊であると言う解釈でいれば恐らく問題はないのだろう。
これについては、公式の解答が待たれる。
いや、知らんけど。
Knocker Golem 1
ゴーレム隊の口うるさい”ママ”こと、ゴーレム1「ノッカー」おじさん。
メイジ、ゴーレム両隊を束ねる編隊長でもある。
TACネームは、他のゴーレム隊と同様にして、とある妖精*6が由来している。
ノッカーとは、鉱山に住み、鉱脈や落石の危険性を教えてくれる有益な妖精である。
それ以外にもknockerは、ノックする人、たたく人から転じて、口うるさいヤツ、悪口ばかり言ってくるヤツ、欠点ばかりあげへつらう人、disって来る人、つまりはノッカーおじさんそのまんまの意味も持つのだ。
何かと人の行いにケチばかりつけてくるようなうるさいオッサンだが、別に性格が悪い訳ではなく単純に心配性なだけ、つまりはオカン気質なのだ。
それを表す例として、ブラウニー戦死後など「俺があんな風に強くいったから…」とか「あそこで手元から手放さなければ…」みたいな感じでずっと引きずっていた。
また、トリガーが被弾すると結構心配してくれたり、ブラウニーの後任の「Faun」にもよく声掛けをしているなど、非常に面倒見の良い人でもある。
やはり、オカンじゃないか。
ちなみにKnockerとは、「女性の胸」を意味する卑猥なスラングでもある。
オカン気質とdisり屋を併せて二重の意味でKnockerなのだ。
ゲーム中では、プライドの高いブラウニー、何考えてんだかわからないフリーダムなトリガーらの新人達を抱えて、ハラハラドキドキ、苦労する中間管理職的な雰囲気を漂わせている。
とにかくノッカーは、チームプレーを好み、スタンドプレーを憎んでいる。
しかし、彼の(ある意味では)門下生であったトリガーは、結局その終戦までひたすらスタンドプレーに傾倒し続けていたりと、始末に負えない結果となった。
Brownie Golem 2
ゴーレム隊の優等生然としたルーキー。
上司に認められたくて仕方がないお年頃。
キャラビジュアルがプレイPV時代から大幅に変更されていて、小汚い髪を垂らした屈強そうなゴリラから、小奇麗なOL然としたおねえさんに大幅な変更が成されている。
全方位に突っ張っておりプライドがやたら高いのだが、この手のキャラとしてありがちなお約束、いわゆる噛ませ犬としての役割を忠実に実行する。
戦争序盤において、被弾して撤退しようとした途中、変なスーツを着たムキムキなオッサンに絡まれてしまい、散々尻を追いかけまわされて怖い思いをさせられた挙句、最期にはそのオッサンに飽きられて撃墜されてしまう。
哀れ、登場から3ミッションという短期間で絶命したブラウニーだったが、トリガーとしてはあまり絡みも無いし仲良くもなかったので「ミハイ許さん」とオッサンを倒す動機づけになったかどうかは結構疑問である。
TACネーム、ブラウニーの由来はお手伝い妖精のブラウニー*7。
髪の毛や来ている服や髭などから、茶色を意味するブラウニー(茶色いヤツ)と呼ばれ、家の掃除や家畜の世話などをしてくれるといわれる。
そのお礼として、部屋の片隅に「食べ物」をお供えしてさりげなくご馳走してあげるのがよいらしく、その伝承を反映してか、劇中それっぽいエピソードが無線で展開されている。
結局ブラウニーは、戦死する前に、ノッカーに行きたかったお店*8に連れて行ってもらえたのだろうか。
Boggart Golem 3
ゴーレム隊3番機。影の薄いボガート。
顔ビジュアルも無ければ、これといったエピソードもない謎に満ち溢れた不気味な男。
TACネームの由来は、いたずら好きの妖精ボガードより*9。
ブラウニーもいたずら好きな妖精だが時に家事を手伝ってくれるのに対して、ボガードは純粋に害悪な存在で、悪さばかりをするらしい。
Footpad Golem 4
ゴーレム隊4番機。影の薄いフットパッド 。
こいつも顔も無ければエピソードもない。
謎が多く、そして影が薄い男である。
TACネームは「追いはぎ」を意味する名詞である「Footpad」。
あるいは、伝承の妖精パッドフット*10。
パッドフットは、黒い犬や白い犬の姿で現れひたひたと旅人の後をつけて、鈍い足音や首に付けた鎖の音で驚かせる。
こいつもまた害悪なだけの妖精だ。
Faun Golem 2
誰やねん。
軌道エレベーター周りのミッションで突如現れた謎の男。
オーシア国防空軍 第508戦術戦闘飛行隊"メイジ"
Osean Air Difence Force 508th Tactical Fighter Squqdron "Mege"
国籍 | オーシア |
軍籍 | 空軍 |
任務 | 対空 |
基地 | フォートグレイス |
テールコード | FG |
作戦機 | F-16C |
主な戦歴 | 灯台戦争など |
オーシア国防空軍第508戦術戦闘飛行隊「メイジ」とは、オーシア国防軍所属かつIUN-PKF所属の戦術戦闘飛行隊である。
戦術戦闘飛行隊Tatical Fighter Squadronは、制空戦闘が主な役割となる。
ようはTAC Fighter SQとはオーシア空軍における便利屋的な性格が見受けられる*11部隊なのだ。
ゴーレムがルーキーとベテランで混成されていたのに対して、メイジは比較的腕の立つの二人で構成されている部隊である。
余談だが、オーシア空軍の部隊の中で、ソーサラーやらウィザードなどの「魔法使い由来の名の部隊」は大体は不祥事やら裏切りに絡んでいたりする。
結局メイジも御多分に漏れず、大統領の誤射、殺害という不祥事を引き起こした(冤罪だけど)。
元々数が少ない1エレメントのみのよくわからん部隊だったのが、最期にはついにクラウン1人だけになってしまった。その後どうなったのかは不明であり、割とマジで心配だったりする。
果たしてクラウンはこの戦争を生き残れるのだろうか。
Clown Mage 1
Trigger, time to show the other guys that we get wet, wild, and do dirty, dirty things.ーOperation:Dual Wielder M3より 初出「E3:2017」
日本語音声では単に「トリガー、俺たちの力をみせてやろうぜ」だが、Eng音声だと「トリガー、俺たちが、濡れて、野蛮で、(血に)濡れて、汚くて、汚ねえ事をするところを他の奴らに見せつけてやる時だ(意訳)。」ってな感じで、戦争屋ぽくてかっこいい。
※ちなみにwet(wet work)dirty things ともに人殺しを意味。
クラウンおじさんは比較的ベテランパイロットである。
メイジ隊の一番機として、トリガーとエレメントを組むことになった。
ただものではなさそうなセリフ、ベテラン然とした飄々した態度、また発売後明らかになった「006」という不吉な機体番号、メイジという過去作の伝統を引き継いだそのうち悪堕ちしそうな部隊名、これらをまとめて「コヤツ…ただものではないな」という雰囲気を放っていた。
間違いなくコヤツは本作におけるキーパーソンであると確信していたのだ。
しかし、結局その正体は、ただのしがない公務員であった。しかももっと酷いことに、公式HP曰く、日和見主義のなんだか、あんまり凄くないオッサンだったらしい。
最終的には相棒のトリガーにどっか行かれて1人になってしまうという、割と職務にマジメな常識人だったが故に同情してしまう、つまり、なんだか可哀想としか思えない様な顛末を迎える。
TACネームの由来は、ピエロや道化師を意味するClown。
日和見主義的なところを揶揄するようなTACネームだと思われる*12
ただものではなさそうな雰囲気の名前ではあるが、どうやらただ者に過ぎなかったらしい。
結局このおじさんは何だったのかが、よくわからない。
余談だが、クラウンとイエーガーのキャラって結構似てる気がする。
前髪が後退して今にもハゲそうなところとか。
Trigger Mage 2
着任早々、職場が空襲を受け、炎上するという不運に見舞われながら登場した我らが主人公。
オーシア空軍所属の「確かな腕」を持つとされるパイロット。
滑走路から上がりながら編成についての説明を受けている為、恐らくメイジ、ゴーレムの面々とは、(プレイヤーと同様にして)殆ど空中で「はじめまして」だったと考えられる。
メイジ隊には欠員補充として所属する事となる。
初期機体はF-16Cファイティングファルコン。
ガンター湾周辺の警戒レーダー突破の重要なミッションに選抜されたり、着任前からその技量について一目置かれていたりと、正規軍時代ではオーシア軍内での人事評価はそれなりに良かったようなフシがある。
劇中、元大統領にむけてミサイルを二発もぶち込んだの容疑(冤罪)を受け、その為に軍事法廷で裁かれてしまい懲罰部隊に島流しされるという、これまた不幸な目に遭ってしまう。
その後、彼がフォートグレイスの地に戻る事はなかった(戦後は知らん)。
まとめ
このように多数のキャラが存在するわけだが、ぶっちゃけここにいるトリガー以外は、一人も残らずストーリーにはあまり関係がないキャラでもある。
トリガーはこの後、所属部隊を転々としながら灯台戦争の全局面に直面することになる。
しかし、彼らフォートグレイス飛行隊がストーリーに姿を現す事は二度と無かった。
結局彼らはどうなったのであろうか。
ただただ謎は深まるばかりだ。
一部画像はエースコンバット7 公式ホームページより引用
https://ace7.acecombat.jp/clm/column03.php
*1:ちなみに恥ずかしながら、俺はこのミッションを実機でクリアした事が無い。というか実はこのミッションの解放条件を達成した事が無かったりする。いや、ホントについ先日までマジで知らんかったわこのミッション。
*2:「5」における「オペレーション・カティーナ」で広がる海洋ステージも、実は「2」準拠のフォートグレイスだったりするのだろうか。結構似ている気がする。いずれにせよ「2」時点であれだけ飛び石の様に散らばっていた島々が一掃され、2019年には綺麗な四つの島だけになっているのはそこはかとなく違和感がある。これらについて考えられる可能性は二つある。まず、一つ目としてフォートグレイスの周辺海域はめちゃくちゃ広く、そして島が沢山あり、「2」「7」ではそれぞれ別のエリアで戦闘が展開されていたということである。もしくは、ユリシーズの破片の落着によって、背の低い島々は海の中に没してしまったかが考えられる。無いとは思うが、仮に後者だった場合、かなりユリシーズはエグい事をやらかしている事になる。怖い話だ。
*3:中央ユージア連合Federation Central Useaというユージアの小国がまとまって出来た、味気ない名前の大統領性の国家。大陸戦争開戦前は、ずっとエルジアに対して張り合ったり批判したりと、かなり喧嘩を売っていたようだ。開戦直後にそのまま対エルジア戦の尖兵を担っていたのもこの国である。ちなみに灯台戦争開戦前までは、ロカロハ砂漠のハイローラーが命を落とした例のあの基地もFCUの所有物だったらしい。が、開戦後はエルジアに占領され利用されてしまっている。そのほかにも、恐らく国土全体をアーセナルバードや無人機の勢力範囲に収められてしまっていると思われる。二つの戦争を通して、割りかし酷い目に遭い続けている不幸な国ではあるが、これはエルジアに距離的に近い国の中では最も高い国力を持つ故だと考えられる。ある種の宿命なのだ仕方がない。
*4:中央ユージア関連(?)の空母の命名法則は不明だが、空母ホワイトバレーなどユージアの所縁ある地名を付けるという前例がある。よって、このフォートグレイスが本当にフォートグレイスが由来である可能性も捨てきれない。ちなみに件のこの艦、メビウス1のファントムを打ち出した艦として、最も有力な候補の一つであるともされている。仮にそうであった場合、艦に記載された番号を加味して考えると「CV-04 Fort grace」がかの艦の正式名称になるのかもしれない。
*5:大陸戦争から時を経て、例えば2019年の灯台戦争などの国家間における戦争には、原則としてノースポイントは中立のスタンスを取る。しかし、2014年の自由エルジア蜂起に対する諸作戦の名目は、対テロ紛争だったが為に参戦が可能だった様だ。尚、中立を宣言していても基地や土地などを片方の勢力に貸し出していたりする。具体的にはオーシア勢力に協力・加担しているのだが、ノースポイントなる中立国は、キナ臭い匂いを撒き散らしながら、今日も歴史の陰で暗躍をしているのだ。
*6:ノッカーの由来は、現実世界のイングランドに伝わる妖精である。ストレンジリアルでも、例えば、ガルム、ガルーダ、バジリスクなどの伝承、神話や架空の生き物などが現実世界と同じ様に言い伝えられているようだ。また、ラーズグリーズなど本来では北欧神話由来の戦女神も、伝承内容などの形を変え、一般へと広がっている。
*7:ブラウニーはスコットランドや北部イングランド民間伝承における妖精。
*8:日本語音声ではレストラン。Eng音声だと、ブラウニーはバーに連れて行って貰いたかったらしい。
*10:パッドフット、またはフッドパットはイングランドに由来する伝承の妖精。ゴーレム隊はこの様にして、イングランド由来の伝承がTACネームによく採用されている。
*11:TAC Fighter SQは現代におけるアメリカのFighter SQとほぼ同義。Tactical Fighter Squadronは、90年代のアメリカ空軍には存在したが、区分や編成などがなんか色々あって、今はあんまり使われていない名称でもある。ちなみにカナダや自衛隊などでは未だにTactical Fighter Squadronを使われている。
*12:どうでも良いけど、このクラウンという皮肉めいた名称からはスペア隊臭がプンプンするからホントに不思議だ。