拝啓、ノースポイントより

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灯台戦争全史 4 終盤

 

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本項では灯台戦争の第一局面、即ちオーシア軍とエルジア軍の激突の結末、ファーバンティでの両軍の決戦に至るまでの流れとその顛末までを語りたいと考えている。

初見プレイ時では、一見意味不明理解不能灯台戦争の作戦の数々や上層部の企みも、一つ一つの作戦を結んで詳しく考えてみると、意外にも筋道は通っているし「お、存外面白いやんけ」と思わされる。

ただ灯台戦争は、政治的もしくは心理的なダメージを狙った、両陣営による姑息な手段の応酬かつ、その本質はただの利権争いだから「愛国ウッヒョー!祖国万歳!天使とダンスだ!」みたいなカタルシスは無いけれど。

どうやら、ストレンジリアルでは、国家主義の名のもとに、単純な国と国民とが一体となって、力と力がぶつかり合うような戦争の時代は過去のものとなったようである。

その代わりに、なんだか妙な形での戦争の時代がやって来てしまったようだ。

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開戦の経緯はこちら

戦争序盤の内容はこちら

 前回の内容はこちら

 

灯台戦争終盤解説

戦況のおさらい

2019年8月での、灯台戦争の現状についておさらいしたい。

エルジア軍が大陸東部から中央部に掛けての巨大な自動游撃システムを構築し、オーシア軍の西進を阻止し続けていた数ヶ月間、戦線は膠着状態であった。

我らがオーシアの視点で見てみると、航空機による散発的な作戦の他に打つ手などは無く*1、よって地上軍を展開させて支配地域を広げる事はできぬままであった。

地上軍を前進させたいができない。このままでは戦争目的であるISEVには辿り着けやしない。

ニッチもサッチも行かぬ「詰み」状態である。

無人機との戦闘が将来的にこのまま続いていけば、意味も無くただ兵の命を散らすだけだし、それにより士気も低下する一方となる。

この現場での士気低下に加えて、仮にもし本国での厭戦ムードが醸成されれば、それだけでオーシアは敗退する*2

つまり、現状の膠着状態が維持され、時間が経てば経つ程にオーシアは敗戦へと近づいていくのだ。

公式サイトによれば、灯台戦争開戦後"フォートグレイスはユージア大陸に残存している数少ない軍事施設"の一つとされているようで、あの規模の基地や戦力があと幾つか程度しかいないのであれば、オーシアの使える駒としての「IUN-PKFの総数」はエルジア軍に対して圧倒的優位な数を揃えられていた訳では無い可能性がある*3

これに加えて、オーシアは本土からの援軍が期待でき無い状況だ。

よってオーシアは、エルジアを圧倒的な兵力と国力で踏みつぶすという、その本来の強みを活かした戦争遂行が不可能となっていたのだった。

 

対してエルジア側も、游撃システムを拡大させたり、地上軍を東進させて制圧地域を拡大させる気などは無い。つまり、この膠着状態の戦線を動かす気などは全く無かった。

(無理したり、補給線を伸ばしたりして)動かそうと思えば動かせるが、動かす意味は無いから動かさなかったのだ。動かしたくとも動かせなかったオーシア側のそれとは意味合いが異なっている。

何故動かさないかと言えば、そもそもこの戦争の本質は、巨大利権ISEV(軌道エレベータ)の支配者争いにあるが為だからだ。それを開戦直後に占領してしまったエルジアは、勝利条件の一つを既に達成してしまったと言えよう。

つまりは支配権拡大或いは領土拡張などを、わざわざ無理してこれ以上行う必要などは無いのだ。

あとは、ユージア大陸東部で孤立したオーシア軍がそのまま何も出来ぬまま干上がって行くのを待つか、厭戦ムードが醸成されるよう誘導すれば良い。

つまりは、エルジアは現状の膠着状態を維持しているだけでこの戦争の勝利に近付いて行くのである。

この膠着状態においてのイニシアチブを握っていたのは間違いなくエルジアだったのだ。

その上で彼らは普通に通り敵の戦力を削るため、またあわよくば反撃作戦の頓挫がもたらす士気低下という副次的効果を狙って(いたかどうかは知らないけれど)、敵の前線基地へと度重なる爆撃*4という名の「ちょっかい」を繰り返している。

やがてエルジアは、戦争中期を過ぎた頃、オーシア軍に対する「最大級のゴージャスなちょっかい」を実行する為にユージア北東部にて空母機動艦隊を集結させ始める。

仮にもし「詰み」状態かつ、大陸東部に孤立し、士気が下がりつつあるオーシア将兵の頭上へと、爆弾やら巡航ミサイルゲリラ豪雨が降り注げば、それによる精神的打撃は甚大なものとなりうるだろう。

また、こっちが当然「主」であると考えられるが、数少ないとされるユージア大陸の要地を抑えれば、それだけで物理的な戦争勝利も見えてくる。

エルジアは御自慢の機動艦隊「ニヨルド」を派遣し、警戒網から離れさせてまでユージア東部を攻撃させようとしたが、実はこれは、虎の子である艦隊を失う恐れもあるという実はかなりリスキーな判断でもあったりもする。

つまりそれを実行したという事は、それだけこの「ニョルド」と攻撃作戦に期待していたし、戦争における勝利を確信出来ていたのだろう。

既にエルジア軍部では、戦争勝利に向けての明確な青写真が描かれていたに違いない。

邪魔な大国オーシアを降伏させ、大陸から追い出し、大陸における覇権を再び獲得し、15年前に失ってしまった「強いエルジア」を取り戻す。

ISEVによるエネルギー供給によって経済的繁栄を享受し、国民は再び豊かになるのだ。

ああなんて素晴らしくて美しくて強いエルジア。

…しかし悲しいかな、結論から言うと、それら全ては絵空事に終わるのだけれども。

 

反撃のオーシアとLRSSG

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オーシアは上述した理由で、戦力でも優勢では無い、無人機群に航空優勢を取られ作戦行動は制限まみれ、プロパガンダ攻勢を喰らい士気は低減しつつあり、と、このように色々な面で追い詰められまくっていた。

加えて、戦争が長引けば長引く程に敗戦に近付くという、つまり時間をも敵に回してしまっている。

よって短期決戦を志向したのは、ある種必然の流れともいえよう。

エルジア側から見れば、幾つかの怪しげな抵抗はあったものの、数ヶ月間全く西進出来ずじまいだった息も絶え絶えなオーシア軍。

が、しかしこの期間、オーシアは何もしていなかったわけでは勿論ない。

懲罰部隊による瀬踏み任務によってエルジアの警戒網の抜け道はしっかり割られていたし、そこに展開する本命部隊である「ロングレンジ部隊」の編成と準備も完了していたのだった。

つまり、ここに来てようやく、反撃の為の作戦が実行へと移される事となる。

満を持して、8月10日、スナイダーズトップ周辺において「セイレーンの唄作戦(Operation:Siren's Song)」が決行される。

ロングレンジ部隊は、エルジアの洋上プラットホーム*5と、ユージア大陸東部への攻撃を企む主力機動艦隊「ニョルド」、その先遣隊と交戦し、そしてそれらを全て打ち倒す。

これにより、ニョルド艦隊はそのほぼ全てが海の藻屑となり、エルジアは海軍戦力を大きく喪失。

大陸東部オーシア軍駐屯地に対する攻撃方法を一つ失った形となる。

また、これをきっかけとしてオーシアによる各方面からの反撃作戦が次々に開始されていくのだった。

 

ストーンヘンジ防衛戦

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前大陸戦争に続き、またもやエルジア勢力圏になってしまった中立国"サンサルバシオン"の郊外*6のハティー砂漠には、隕石迎撃砲「ストーンヘンジ」が残されている。

オーシア軍は、巨大隕石すらも撃ち落とすというこの巨砲にかねてより目を付けており、特技兵や、ストーンヘンジ開発に従事した過去を持つ民間人*7を選抜し編成した部隊を派遣し、その内の残された一機を一ヶ月という短期間で極秘裏に修復したのだった。

これらは全て、オーシアの作戦行動を阻害し続けるアーセナルバードを破壊する為にこそある。

アーセナルバードの二機は、ISEVを中心として周回飛行する事でその警戒網を作っているが、仮にもしその内の一機が破壊されれば、回転半径は縮小し、警戒網の面積も大きく縮小すると考えられていた。

これを実現すべく、9月19日「ドラゴンブレス作戦(Operation:Dragon Breath)」が開始される。

オーシア陸軍に多数の民間人が動員され、更にこれにロングレンジ部隊を含んだ空軍戦力が参戦する。

エルジアもそれに対して、陸空合わせた大部隊を派遣する。大部隊と大部隊とがぶつかり合い、激戦となったのだった。

これらの激戦の結果として、ストーンヘンジによる狙撃により、アーセナルバード"リバティ"は撃墜される。

これにより、エルジア御自慢のアーセナルバードによる防空網は大きく縮小する事になり、無人機にその戦力を大きく頼っていたエルジアには、様々な綻びが発生していくのだった。

エルジア王国は、前大戦における敗戦を経験し「防衛の為の軍隊*8」のみの保持が認められる様になっていた。

つまり、無人機やアーセナルバードという「補助」を喪えば、それだけで(過去のそれと比較すると)貧弱なエルジア"王国"のヘッポコ軍隊という「本来の姿」に戻ってしまう。

彼らは元々、大国オーシアとがっぷり四つ組んで戦えるような組織では無かったのだ。

アーセナルバードの片割れを失ってしまった彼らは、その貧弱な本性を露呈していくことなり、以後、一方的にオーシアに押されるままになっていく。

アーセナルバード破壊作戦とは、戦争の主導権がオーシアからエルジアへと渡る分水嶺であり、そして本件がそのまま本戦争の勝敗を確定させてしまうのであった。

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エルジアの足掻きとその失敗

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9月19日から10月2日にかけて、航空優勢を得たオーシア地上軍は、ロスカナス、サンサルバシオンの過半を始めとする、多くの国家や地域をエルジアの支配から解放し、破竹の勢いで進撃する。

これに対して、形振り構わなくなってきたエルジアは、シエラプラタ近郊の弾道ミサイル基地を稼働、IRBM(中距離弾道ミサイル)によるオーシア軍への攻撃*9を実施しようとするのだった。

しかし、オーシアの爆撃部隊とロングレンジ部隊による、バンカーバスター攻撃によってミサイルサイロの幾つかは沈黙。

最後っ屁にと、隠していたサイロから放った最後のミサイルをも結局は撃ち落とされ、エルジアの足掻きは徒労と化すのだった。

この段階で、エルジア軍は状況を覆す為の策をほぼすべて失ってしまった。

オーシアの優勢は決定的なものとなり、最早この流れを止める事など、誰にも出来ない。

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オーシア、橋頭堡の確保

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ミサイル基地を破壊し、反撃の術を喪ったエルジア軍を更に追い詰めるべく、オーシア軍は次の一手を講じる。

ロングレンジ部隊の本懐である長距離侵攻、即ち、ロングレンジ部隊がかねてより構想していた、大陸北部からの敵首都への侵攻を実行する時が来たのだ。

敵首都侵攻への橋頭堡としては、大陸北西部のレイニー岬の空軍基地が選ばれた。ここの空軍基地を足掛かりとして、最終作戦の実施が予定されたのだ。

同空軍基地制圧のため、ロングレンジ部隊と海兵隊特殊部隊"バジリスク"が派遣される。

作戦内容は、敵が設置した航空監視網を回避する為に渓谷内を飛翔し、奇襲攻撃を仕掛けると言った危険かつ高難度なものであった。

しかし、彼らは難なくそれらを成し遂げ、当然エルジアの基地防衛隊による抵抗もあったが、それを踏み付け、空軍基地はバジリスクにより、完全に制圧される事となる。

以降、この基地には補給物資を満載した潜水艦がやって来るなどして、ファーバンティ攻略の前線基地としての運用がなされて行く事となった。

敵首都への侵攻の日は近い。

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ファーバンティ制圧作戦

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エルジアの歴史的な厄日である10月19日*10、オーシア軍による最終作戦「巨人の足跡作戦(Opera tion:Giant's Step)が展開される。

本来の戦争目的であるISEV奪還は、アーセナルバード健在である状況では困難であった。よって現状オーシアが取れる戦争勝利の最良の手段は、アーセナルバードとISEVを無視して、敵首都ファーバンティのエルジア軍の中枢の制圧、もしくは直接攻撃にあったのだ。

本作戦では、ファーバンティの占領が目標とされ、最終目標はファーバンティ南部埋め立て地区の敵HQの制圧となっている。

オーシアは、ユージアにおける陸海空の戦力を結集し、北部地上部隊(メイス)東部地上部隊(ワンド)がそれぞれ進撃、南西の海からは、ドック型輸送揚陸艦フェザント、ターミガンを中心とした遠征打撃群*11、そこから地上侵攻を狙う上陸部隊(ヘルム)と、それぞれがファーバンティを包囲する形で敵司令部を目指して侵攻する。

ロングレンジ部隊含めた多数の航空部隊が派遣され、ファーバンティでは大規模な航空戦、地上戦、海上戦とそれぞれの地域で、それぞれが大激戦が繰り広げられた。

先の「セイレーンの唄作戦」で主力艦隊ニョルドを失ったエルジア海軍は、巡洋戦艦を艦隊の中心とした水上戦闘群を編成、オーシアを食い止めようとするも、オーシアの航空攻撃と海軍艦艇の奮戦によりエルジア艦隊は壊滅。

残された海上戦力、砲艇ミサイル艇ミサイル駆逐艦を掻き集め、レイカークレイター周辺に結集して最後の抵抗に臨むものも、それすらも撃滅され、結局はオーシア軍の上陸を許してしまう。

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エルジア陸空軍も、ファーバンティ南部の埋立地にまで追い詰められ、イージス・アショアによって最後の抵抗に臨んだが、航空攻撃によって、ほぼ全ての戦力を撃滅されてしまう。

最終的には、南部埋め立て地に掛かる三つの橋全てを抑えたオーシア陸軍によって、エルジアHQは取り囲まれ、乗り込まれ、そして占領されてしまうのだった。

途中、戦況には何の意味を持たないにも関わらず、エルジアの実験部隊「SOL」がオーシア軍に「通り魔」よろしく襲い掛かり、多大なる損失を及ぼす出来事があったものの、それ以外では作戦は概ね順調に推移した。

これにより、エルジア軍幹部の数名の殺害が確認され、エルジア現国王(コゼットの父)も死亡する。

ファーバンティはオーシア軍の支配下に陥り、半年近くに渡って続いた、この不毛極まる灯台戦争は、オーシア軍の勝利として集結する。

そのはずだった。

 

 

ユージア大陸混乱期の始まり

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この混乱の引き金を引いたのはどちらかであるかは不明である。

オーシアとしては、エルジアにジャックされ利用されていた通信衛星や監視衛星を破壊する目的があり、エルジアとしては、通信衛星を利用して警戒網を回避し侵攻するLRSSGを食い止める為、通信と航法の手段を奪う目的があった。

奇しくも、この二つの陣営、二つの目的が果たされようしたのは同一のタイミングであったらしい。

両陣営はそれぞれ敵対する両陣営の軍事衛星を狙って、対衛星ミサイルを積んだ戦闘機によって衛星攻撃を実施し、目標の破壊を成し遂げる。

しかし、このせいで、予期せぬ大量のスペースデブリが発生し、関係の無い無数の通信衛星もがこれに巻き込まれ破壊されてしまうのだった。

結果として、大陸全土を巻き込んだ大規模通信障害が発生することとなる。

各陣営は混乱の極みに達する。

まず、オーシアは指揮系統の混乱*12から始まった同士討ちを繰り返してしまう。

そして、エルジアは併合されていた元小国勢力が独立を求めて武装蜂起しはじめる。

それぞれの陣営が、それぞれで内乱状態に陥るという顛末に至ってしまう。

戦争はオーシア対エルジアの典型的な国家同士による利権争いから、群雄が割拠し、様々な派閥や勢力が殴り合うという状況に様変わりしてしまう。

ユージアは、どエライカオス状態に陥ってしまったのだった。

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まとめ

エルジアから無人機を取り上げるとただの弱小軍隊だけが残ってしまうという話であった。

当然大国オーシアには勝てなかったよ、というオチで終わる。

オーシア軍、主人公勢はこれでこの戦争に勝利したと思っていたが、物語は戦争が終わるどころか斜め上の方向をひた走りはじめる。

初見プレイ時は、ファーバンティでの衛星破壊を「なんやメガリスか!?メガリスが再稼働したんか!?」と勘違いしていたものだ。

ユージアが再び(三たび?)降り注ぐ「ソラノカケラ」によって未曾有の大危機に陥り、またまたクレーターまみれになり、とんでもない状況に陥るもんだと、ヨダレを垂らしながら楽しみにしていたのだが、別にそんなことは無かったようである。

物語はここから「Skies Unknown」ぷりに拍車がかかって行き、「何が起こってるんやこれは」とプレイヤーを困惑させて行く事となる。

果たして、トリガーはこれから先、一体何を目指し、どこへと向かえば良いのであろうか。

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*1:しかしこれらは実は、オーシアによる反撃、つまりスペア隊による警戒網解析と、ロングレンジ部隊の展開の為の布石だった。

*2:エルジアはオーシア国内に対する厭戦ムード醸成の為の布石を打っている。王女コゼットを利用した、第三国含めた各国へ対するプロパガンダ戦である。オーシア国民に対して「この戦争は(オーシア国民にとっては)意味のないもの」「(国民には)得のないもの」だと知らしめ、駄目押しとして「戦争を続ければ世界からの評判は悪くなる」というイメージを植えつけ、政治と民意の剥離を促す。心理戦、政治戦でオーシアの戦争指導部や政権中枢に狙いを定め、武力では無い方法でトドメを刺す。物理的にエルジアはオーシア全軍を殲滅する事は不可能であるが為に、最終的には精神的な揺さ振り戦法になってしまったが、実はかなり合理的な手法であるような気がする。

*3:エルジア王国軍の保有戦力とIUN-PKF戦力は同じくらいなのかもしれない。エスコン歴代「4」「5」など、敵の数が優勢な場合はブリーフィングにおいて絶対にそれについて言及がなされていたが、今作ではエルジア側の戦力的優勢などという文言は一切無かった。よって、IUN-PKF戦力はエルジアとほぼ同じか、あるいはエルジアよりちょっと多いかくらいと考えているんやけど、実際んとこどうなのよ。はっきり教えてくれエイセス。

*4:ただし、爆撃を受けまくっていたのはご存知、我らがハリボテ基地こと"ザップランド航空基地"だ。意気揚々とエルジアは爆撃を繰り返すが、その戦果や心理効果は、オーシア正規軍には何の影響も及ばさない。このように当戦争では、両陣営共になにやら胡散臭い手法の応酬を繰り返していた。ちなみにこの過程で、何の意味も無くオーシア人懲罰兵が、吹っ飛ばされて死んでいくのだった。

*5:元はユージア大陸間諸国経済同盟が作った石油採掘と貿易の為のプラットホーム。ユージア北東海域は波が荒いことから、大型船舶への為の中継地として、寄港したり整備したりする設備が必要と考えられた為に大と中の二つのぷらっとホームが作られた。この内の大の方は巨大な飛行甲板を有しており、波浪で立ち往生したタンカー積載物資を、場合によっては海運から空輸に切り替える事も可能とされている。これに目を付けたエルジアは、開戦直後にプラットホームを接収し、大量の対空設備を設置し、軍艦を整備して要塞を作り上げた。エルジアはヒトが作ったモノを強奪して戦争するのが大好きというその好例である。

*6:本当にサンサルバシオンの郊外なのかは怪しいが。

*7:これについてもACES   at WARに記載されていた。ストーンヘンジ技術者は、ストーンヘンジ開発に関わってしまったばっかりに、飛行機の中で怖い思いをさせられたり、十数年ごしにまたもや偉い目に遭うと不幸な目にばかり遭っている。なんだか可哀想な気がする。またこの他にも何処ぞの大学関係者(教員なのか院生なのか、一般学生なのか)までもをこの作戦に投入していたりする。民間人が戦争をやっている、しかも他所の国の民間人までもがなど、これらは常識的に考えれば許される行為では無い。実際、作戦中にオーシアが動員した民間人がエルジアのエージェントによって殺害された事が仄めかされてもいる。間違いなくこの作戦も、後世、オーシアの歴史にとって汚点の一つとなるであろう。ただし、ストレンジリアルにおける陸戦条約が現実世界のそれと大きく違う可能性もあったりするため、ホントのところはどうだかは不明ではあるが。

*8:エルジア王国におけるエルジア軍とは、大陸戦争後にユリシーズ難民受け入れと支援を目的に組織された軍隊である。つまり沿革自体が難民周りの治安維持やら暴動鎮圧を主任務としたものであり、侵略軍として活用するのに有効だったかは正直かなり疑問だったりする。その証拠として、無人機を投入出来なかった任務においては、エルジアは本気出したオーシア軍にボコボコにされるままとなっている様子を拝む事が出来る。正直、エルジア単体でみるとそこまで強い軍隊では無いのかもしれない。

*9:エルジア軍には、戦争で追いつめられるとミサイル攻撃を実施し、敵将兵をまとめて吹っ飛ばそうとするというとんでもない悪癖があり、大陸戦争時でも彼らは同様にしてぶっ放している。ISAFの連合軍はこれに対し、オーロラ作戦を実施して、エルジアの繰り出す胡散臭い巡航ミサイルを撃ち落とし、エルジアの企みをなんとか阻止した。

*10:イケボな誰かさんの誕生日でもある。

*11:位置関係より、オーシア本土からやってきた援軍と考えるのが妥当だが本当にそうなのかは不明。しかし、後のロングレンジ部隊によるタイラー島進軍の際に「オーシアからの輸送路が確立されている可能性がある」と部隊員が希望的観測を述べている事から、逆説的にファーバンティ攻略戦時には「未だにオーシアからの輸送路が確立されていない」事が考えられる。つまり、この艦隊は元々開戦前からユージアに駐留していたIUN-PKFであり、オーシアはファーバンティ攻略戦時でさえも本国からの援軍は果たせなかった可能性が高いと考えられる。ちなみに、同艦隊はホーンビル、シュービル、イーグリット、クレーン、ストークのミサイル護衛艦とフェザント、ターミガンからなるドック型揚陸艦で構成されており、艦名はオーシア海軍の他の艦と同様に鳥の名に由来するものとなっている。

*12:ACEs at WARによれば、エルジア側の工作によるものとされている。